北 海 道 樽 前 山 & 旅 行 記

むう嬢さんの温泉記はこちら     樽前の写真と地図はこちら
1997年9月12日(金)〜15日(月) 父のみ11日(木)から
KY家&むうさん一家
@行 程=札幌〜樽前山〜羊蹄山麓〜ニセコ〜小樽〜札幌

A樽前山=樽前山七合目ヒュッテから苔の洞門

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連休前のむう父さんの出張を利用しての北海道行き。
目標は樽前山&ニセコアンヌプリ。


9月12日(金)
晴れ時々曇り

 むう嬢さんの学校終了後に出たので新千歳空港に21:30着。わざわざ迎えに出たむう父さんはANAと勘違いしていて、現れる筈の無い場所から二人現れびっくり。
実はJALでした。
札幌着22:40で、ススキノへ連れていくが、3連休前の金曜日なのでどこも超満員、しかも歩くのも疲れるくらいの大混雑。もう歩きたくないと云うので、ホテルの近辺へ・・・。
ところがホテル周辺には食べる所が無くコンビニでの夜食買い。
初日は寂しい一日でした。


9月13日(土)曇り時々晴れ  朝、お弁当付きでKYさんに迎えに来てもらって、一路樽前山へ向かう。
恵庭岳登山口を通過し、支笏湖展望台で支笏湖と樽前山を眺め、七合目樽前山ヒュッテヘ。

いやに下りてくる車が多い…と、思ったらトランシーバーを持った人に止められる。登山口の駐車場が一杯で、路肩に誘導される始末。
KYさん達もこんな事初めてだとびっくり。大型バスも3台入っていた。


 結局ヒュッテまでは約10分のところで車を捨て、登山開始。
(ヒュッテまで行けたら樽前山に登らなかったとは、KY父談:ヒュッテでウダウダする準備をしていた…との事)

 むう嬢さんは新しい運動靴で来た為か、歩くにつれ靴下がずれ落ち、不機嫌。
ヒュッテから歩き始めて約10分で、支笏湖を眼下にいきなりの大展望。
雄大である。
前日の寝不足も影響しているのか、ゆっくり&ゆっくりの超スローペース。火山の為かズリズリの砂地の傾斜を登る、樹林も無くて登るにつれ景色は良くなり、間もなく苫小牧&太平洋、湾の奥に薄く見えるのは、向こう側の函館の駒ヶ岳方面か?
麓には雄大な原生林、回りを見るとシラタマの実が目立ち、上を見ると山頂を目指す人々。

 登りはさすがに暑くTシャツになるが、止まると寒い。(今日は風が弱いとの事)稜線というか、外輪山に着くと今まで見えなかったプリン型のドームが黒々と見え、手前で噴煙が上がっている。うーん、北海道の山は違う。

 噴煙を見に噴気孔に向かって外輪山を下る。樽前山は外輪山が有り、ちょっと下ってから真ん中に大きなプリン型のドームが有る山。噴気孔はドーム手前に有り、煙突状の穴からモウモウと白いガスを吹き上げてる。

 今度は山頂へ風下コースを取ると、風に吹かれた白いガスが行く手をさえぎる。
KY父が大きく咳込むのを見て、慌ててタオルを口に…、タオルを口に当てても全く効果が無く、苦しーい。(濡れタオルなら効果が有るかも)
東京近辺なら、半径最低500mは立ち入り禁止になる所である。うーん、北海道の山は違う。


 樽前山頂に立ち、雄大な眺めを下に昼食。羊蹄山がきれいだ、さすがの蝦夷富士。ここで、車を下山口に回送してもらう為に、KYさん達と分かれて支寒内コースに向かうシシャモナイと読むが、コースに入ると人影がパタリと無くなり、一転静かなコース。巨大な溶岩ドームの麓を半周し支寒内コースへ。
途中は相変わらずガラガラ&ザクザクのコースだが、シラタマの実が至る所にある。

 分岐点らしき所に来ても案内板も無い。全然違う離れた所で休んでいる人も有り、不安になるが地図を確認して下山。(後で、なんであんな所で休んでいたか、納得)
ちょっとなだらかに、シラタマの実などを眺めながら下ると、先が無い…と、云うくらいの急降下。ザラザラした溶岩の一面の大斜面。
一応ペンキで印が付いているが、逆に付いていない所の方が歩きやすい。
なるほど上で休んでいた連中は、歩きやすい所を登ったらあそこに着いた…と、云う塩梅か、納得。

 途中で登ってくるおばさんと会話。「帰りもこのコース使うと思うと、高所恐怖症なので怖い…」、「七合目から簡単に登ってきた」と云うと、「エッ、良く本を読んだのに」と、嘆いていました。
運動靴なので慎重に約20分ほど時間をかけての急降下。やっと下りた台地は白樺の幼木がチラリホラリと茂る別天地。相変わらずシラタマの実が多い。振り返ると先ほどの大斜面の上からドームの頭が顔を出している。

 風不死岳の裾を巻くと「苔の洞門へと沢筋へとコースを移す。沢筋へ下りる辺りと、涸れた沢のコースは、いかにもヒグマの出そうな原生林で、KYさんから借りた鈴が無ければ絶対に歩けない。

 コースは涸沢で下地は細かな砂。まるで海水浴場か砂場を歩いているよう。
ガイドブックでは第二の苔の洞門は浅く、圧巻は観光客の多い第一の苔の洞門」となっていたので、普通の涸沢で両側に苔が付いていたので、「第二の苔の洞門」と錯覚、次いで現れた異次元に迷い込んだような所
を、いよいよ「第一の苔の洞門」と思い込む。


 とにかくすごい! 足元は相変わらずの砂の道なのだが、両側は数mの岩の廊下状態。その岩場一面に苔がびっしり。不思議だ。うーん、北海道の山は違う。
しかし、蛇行したジグザグなコースを延々と進むが誰にも会わない。
この観光地も時代の流れで廃れてきたか…と、変な思い違い。

 洞門も終わり疲れてきた頃、KYさん達を発見。
お疲れさま、フィニッシュ!」と云われ、思わず駐車場かと錯覚してしまったら、ここが第一の苔の洞門の終点。
そういえば観光客がゾロゾロ。
じゃあ今まで歩いていたのは?
ヒグマ注意! この先立ち入り禁止で、誰も足を踏み入れず状態。
ここからは確かに先ほどより若干規模の大きい洞門。しかし人が多いうえに人が触るので苔の質が全然違う。先ほどのコースをじっくり味わえばよかった。
観光客と一緒に駐車場着。駐車場には「ヒグマ注意。ヒグマに会わない為には。
もしもヒグマに出会ったら」などの注意書きが有りました。

 ここからは今宵の宿、ニセコまでのドライブ。
見所:その1羊蹄山の麓、京極町のふきだし公園へ。羊蹄山からの伏流水が
       ごうごうと沸きだしている。

見所:その2真狩村のマッカリーナでティータイム。真狩村には細川たかしの
       唄う銅像が有る・・・が、見なかった。(当然)

 今宵の宿は、宿泊はニセコの国民宿舎雪秩父」。内風呂2つ&露天風呂5つ。(女は6つ=むう嬢さん気に入りの泥風呂が女風呂には余分に有りました。詳細はむう嬢さんの報告を…

 ここで大異変…むう父さんが風呂後に高熱を発し、完全にダウン。
寒いので熱い風呂に長く入っていたら、脱衣場でフラフラになり、部屋で寒気。
なんせ普段の体温が低い(35度4分)ので、ちょっとでも熱が出るとKO状態。

しかも鈍感なので体温計で熱を確認するまでは、病気が分からない状態。
以後の記憶は断続的、…熱の次はおなかにきて、トイレ&トイレ&トイレ。


9月14日(日)晴れ時々曇り
 父ダウンで、ニセコアンヌプリに登る予定を急ぎ観光に変え、登山口の五色温泉でむう嬢さんは混浴の露天風呂に初挑戦。(これもむう嬢さんの報告で、どうぞ)
晴れ渡ったニセコアンヌプリを残念そうに眺めるのはむう父さんのみ。

 大混雑の小樽で、昼食は豪華な「政寿司」での食事。むう父さんは食えずに小樽運河脇で日光浴中の間になんと30枚以上の写真を撮る。10人目位までは適当に撮るが、その後はかなり決まった写真が撮れたはず。
(さすがは観光地。ボーっとしていると、「すみません、撮ってもらえませんか」の連続でした。)

KY家に帰ってから皆で(むう父さんを除いて)毛蟹を食べる。


9月15日(月)曇り時々晴れ
 札幌駅まで送ってもらって、KY家とお別れ。市内と空港で、むう嬢さんとむう母さんのおみやげ探しの時間をたっぷりと取りました。
空港ではやっとラーメンにもありつけたし、大満足のむう嬢さん&むう母さんでした。
前日からKYお父さんの運転で、コース全て運転してもらいました。感謝、感謝、感謝の北海道でした。
                                             記:むう父さん