2018年7月1日(日) 晴れ(山はガス) むう父さん&母さん
07:30宿発→07:35乳房山登山口→07:57東屋→08:12爆弾の跡→08:18尾根上→08:25ガジュマルの木→08:54展望所→09:22~10:04乳房山頂→10:28東屋→11:04~17展望所(昼食)→11:43塹壕跡→11:53剣先山展望台→12:20下山口→12:23宿
※写真のアルファベットは、撮影した場所を示します。(地図参照)

◎小笠原の母島最高峰、乳房山(ちぶさやま)に登ってきました。
  7/1(日)、母島に来て3日目、母島3泊4日なので明日は父島に移動して、おが丸で東京に帰ります。母島を満喫しようと結構タイトなスケジュールでしたがが、なんとかなりそうです。
今日は母島最高峰の「乳房山」に登ります。宿で朝食後、お弁当を受け取って…あまりにもお握りが大きかったので、今日は1人分で済ませます。お箸を2本つけてもらいました。

出発間際に宿の人が、乳房山隠れてますね…」と、云ってくれました。ちゃんと覚えていて気にしてくれたんだ!
外に出て見上げると、頂上付近は雲に隠れていました。

宿のすぐそばに登山口が有ります。
先ず下山口を右側に見ます。これは反時計回りコースの入口です。

更に数分歩いたら左側に登山口が有ります。(案内を読んでも時計回りのコースがお薦めでした)

(写真A)乳房山の登山口
前日と同様に、靴の泥落とし用のブラシと「お酢」スプレー、衣服の種子取り用コロコロローラーが有るので、順番に使って、余計な物を持ち込まないように気をつけます。

お酢スプレーは3つも有るのに、ブラシの数が少ない。まっ、仕方無いか? 

暑そうだし、山に入る人も少ないのだろう。
(写真A)登山口の清掃用具
歩き始めは、オガサワラビロウやタコノキが生えている登山道を登りますが、結構暑いなぁ!

すぐに汗が噴き出します。

東側から風が吹いているのですが、樹林であまり風がきません。
(写真B)シダの茂る道を進む
突然、シュロ葺きの東屋が出現しました。
そう言えば、前日ガイドさんが「乳房山には20分毎に休憩所が有るから…」と云ってたっけ。

東側が開けていたので、ここは風が気持ち良かったですね。ここから少し巻き気味に道がついています。

巻き気味なので、若干楽になります。
(写真C)東屋が見えました
更に歩いて行くと「爆弾の跡」に着きました。
ここにはベンチも有って、説明書きが有りました。戦跡の一つになるのでしょうか?

米軍機が本土爆撃の帰路に不要爆弾を落とした跡らしいですが、マルハチの木が有りました。

このコースは木の名前等が、所々に記されているので、助かりました。
(写真D)爆弾の跡
尾根上に出たら右側から風が吹き抜けて、汗がパァーッと吹き飛びますね。

景色は有りますが、全て山!
しかももう少し標高を上げると、雲の中に突入しそうでした。

この後また樹林の道になって、ガジュマルの木の間を通リます。鳥の水浴び場も有りましたが、前日誰かが登ったのか? 水が一杯入っていました。
(写真E)尾根上に出ました
ハシゴを登ったら、展望所で小富士方面が見えるようでしたが、ガスがかかり始めて見えません。

ここでトカゲを発見しましたが、こいつ結構すばしっこくて、うまく撮れませんでした。

ここから、カタツムリを探しながら進みます。
あれっいないなぁ~、石門に比べて数が少ないのかなぁ~
(写真)ハート形の苔
(写真F)今日咲いたテリハハマボウの花
(写真F)昨日咲いたテリハハマボウの花
またハシゴが有って、上がったら「乳房山」の山頂でした。小さな展望台が有りましたが、周囲は真っ白!

この雲霧が有るからこそ、特有の植物やカタツムリが生息しているのです。だから仕方無し!

山頂でちょっと探したら、いました! それもそこら中にいる感じです。雲霧でかなり木々が濡れているので、活発に動いていたのでしょうか?
(写真F)テンスジオカモノアラガイか?
枝に結構移動していたようです。
しかし、さすが頂上は風が強くて、木の枝が微妙に揺れて写真が撮りにくかったですね。

よ~く見ると殻が少し大きいのと、お尻の方に筋が有るので、「テンスジオカモノアラガイ」かと思います。

これも前日ガイドさんから教えて貰ったのです。
(写真F)これもテンスジオカモノアラガイ?
そのうち登山者が1名登場。
昨日一緒だった方でした。

カタツムリの写真を撮ったり、花の写真を撮ったりで、結構長い時間頂上にいました。

下りは来た道を戻らずに、反時計回りコースに入ります。こちらの方が距離が長いようです。
時計回り:2.3km
反時計回り:3.4km となっていましたから。
(写真G)すぐに緩やかな下りに
ガスの中の道を下り続けます。
海からの風が吹き付けて、上昇気流で雲が出来ているので、こちら側の方が、雲の下部が低いようです。

尾根上の道に出てから、またまたシダの道を進んで行くと、東屋の有る休憩所。
この辺から、ガスの下になりました。

しきりにハシナガウグイスが鳴いており、周囲を飛び回っています。
(写真H)下りは遊歩道っぽい所も多い
尾根筋を下るようになったら、一気に海が見えて来ました。オォー! テリハハマボウの花が海沿いに一杯咲いています。

もう少しガスが上がってくれ…と、思っても仕方無いですね。

更に下った、東屋で早めの食事にします。
ここにも展望写真が有ったのですが、雲が動いて丁度見えなくなったばかりでした。
(写真H)雲の下に出てきました
食事を終えて、下がって行くと樹林の道になります。看板が有って何か転がっています。

戦跡ですね。塹壕跡地の標識。転がっているのは、高射機関砲らしいです。

塹壕の脇を歩くようなコースを進んで行くと、剣先山展望台への分岐路。30m先との標識だったので、寄って見ました。
(写真I)石門方面とテリハハマボウ
剣先山展望台から戻ったら麓への下りになります。

下るにつれて、暑くなって来ましたが、この辺「メグロ」が飛び交っています。
結構近くに来るのですが、すばしっこくて写真に撮れませんね。

徐々に高度を下げて、下山口に到着。
宿に帰って着替えたら、午後の部「小富士」に向かいます。
(写真J)剣先山展望台からの母島の町

この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の5万分の1地形図及び2万5千分の1地形図を複製した物です。(承認番号 令元情複 第189号)