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2018年6月30日(土) 晴れ(山はガス) むう父さん&母さん
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08:20宿発→09:07石門入口→09:57堺ヶ岳分岐→10:20堺ヶ岳→10:35堺ヶ岳分岐→11:40上の三叉路→11:55~12:20鳥の水場で昼食→12:48下の三叉路→12:57鍾乳洞→13:10~15石門終点→13:40下の三叉路→14:55堺ヶ岳分岐→石門入口→東港→北港→宿
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※写真のアルファベットは、撮影した場所を示します。(地図参照) |
◎小笠原の母島、石門コース歩いてきました。(途中で堺ヶ岳)
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6/30(土)、母島に来て2日目、今日は石門に行きます。石門は3月~9月までの間しか入山出来ません。しかも東京都自然ガイド同行でないと入山出来ない場所です。
石門周辺は珊瑚礁が隆起して400m近い標高の雲霧帯に有るカルストとなっており、ここでしか見られない貴重な植物やカタツムリが生息しています。
ガイド1名で5名まで、1日50名までとされ、定められたルート以外は入れないようになっています。
むう父さんも、今回は「おが丸」を旅行会社に予約した後…大分早めでしたが、2月の初めにガイドさんに予約しました。母さんがいるので、ガイドさんも女性にしようと思って調べていたら、母島観光協会のページに「ガイドの日記帳」を掲載している梅野さんに依頼。 |
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宿に迎えに来て貰っい、同行するもう1名を迎えに寄って、石門入口に向かいます。
石門入口で、靴の泥を落として「お酢スプレー」をかけ、衣服をコロコロ粘着で種子を落とす。
ここでトラブル! ちょっと大きめのCanon7Dを持って行ったが、レンズとの装着が悪く、撮影断念。
カメラを車に置いて行き、小型のミラーレスCanonM10を使う事にしましたが、広角系レンズしか持ってなかった。
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(写真)外来種アカギの森を歩く |
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歩き始めは外来種アカギの森。
これも駆除の対象ですが、ふと足元を見ると小さな若芽が一杯有ります。
ガイドさんに聞いたらアカギの新芽!
写真の部分はまだ少ないですが、びっしり新芽が出ている場所も結構有りました。 |
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(写真)アカギの新芽が一杯! |
今回は、母さんにガイドさんから教えて貰った植物の名前を書き取って貰う事にした。
しかし! 帰ってブログを書きながら、この文字ナンテ書いて有る?
…って聞いたら、書いた本人にも読めなかった。
わざわざ、この日の為に雨の中でも書ける合成紙の手帳を買ってきたのに…。
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(写真)シダの茂る道を進む |
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左のマルハチの木も固有種。
写真は枯れた状態ですが、名前のゆかりが分かるので…。葉の落ちた幹の部分が丸く囲まれた「八」の字に見えるから。
この木も結構一杯見かけましたが、太陽の光を好むので結構高く育っていました。 |
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(写真)マルハチの木 |
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(写真)オガサワラリュウビンタイ |
(写真)堺ヶ岳が見えます
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小笠原固有の植物を見ながらのツアー。
標高を少しずつ上げるうちに、目的のオガサワラオカモノアラガイが現れました。
この辺の森は雲霧林。海からの風が島に当たって上昇気流となって雲が発生します。
この辺のカタツムリは、湿気が多いので大きな殻を持つ必要が無くなって、殻が退化しています。
※右の写真、ちょっと見にくいですが… |
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(写真)葉っぱの裏にカタツムリ発見
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堺ヶ岳への分岐から堺ヶ岳を往復するが、ほんの踏み跡程度なので藪漕ぎです。
途中1ヶ所、明日登る乳房山が見えるポイントが有ったが、乳房山は残念ながら見えず。
堺ヶ岳の山頂に着くが、2等三角点の標識が有るのみで、全く眺めが得られない。
山頂付近もカタツムリ多し! |
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(写真)残念ながら上部は雲の中
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下って元の道に戻り、石門方面に進む。
標高も上がって来たので、シダ類も多いが、またまた色々な植物が出て来ます。
更に進むと石門方面を見下ろせる処に出る。
海が白っぽく染まっている。
石門の石灰岩から溶けた石灰質が、地下水と一緒に海に流れ込んで、独特の白っぽい色になっているとか・・、きれい! |
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(写真)藪をかき分けながら下る |
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小剣先山で見かけた「テリハハマボウの花」も色んな場所に落ちている。
木の背が高いのか、なかなか咲いているのが見えない。丁度ガイドさんが落ちていた花を探して並べてくれました。黄色い花が今日咲いた花、赤っぽいのが前日の花。
同じように若い葉が赤く、花のように見える木もあり、驚き。若い葉を紫外線から守る為に、若葉のうちは赤く染まっているとか。 |
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(写真)テリハハマボウの花 |
「上の三叉路」を過ぎて、下っていき、鳥の水浴び用の容器が置いてある所で昼食。
空っぽの器に近くに有ったPETボトルの水を入れると、すぐに鳥が集まって来るのが分かります。
ガイドさんが敷物を用意してくれていたので、座って昼食にします。
その間に「メグロ」が水浴びに来ました。
父さんはレンズが広角系なので眺めて楽しみます。 |
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(写真)マルハチの木が一杯 |
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容器が空っぽだったので、ここのところ人が入って無かったのでしょう。
それで小鳥達もすぐに来たのですね。
食後にガイドさんから「パッションフルーツ」を頂きました。母さんの食べ方を見ながら、父さんも…。
水だけで無く、ポットにコーン茶を入れていったのが、お弁当の時に良かったですね。 |
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(写真)こんな所にもカタツムリ |
この後は石門の中心部に行きます。
石灰岩特有のカルスト地形で、大きく凹んだ部分を歩きます。この辺には結構大木が有ります。
貴重な植物の保護と育成も行われている様子も分かります。アカギの大木も有りますが、駆除してしまうと陽の光が当たりすぎて、植生が変化してしまう…等、難しいですね。 |
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(写真)石灰岩の壁がで出て来る |
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石門の最終地点付近は、石灰岩が溶食されて出来た「ラピエ」地形で、鋭く尖った石灰岩が出てきて、歩くのも要注意です。
東港が見える地点が最終点。
ここから引き返します。
林道手前の沢状の場所でヤコウタケのグリーンぺぺを見つけてもらって、手で囲って見る事も出来ました。 |
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(写真)鍾乳洞の脇を通る |
今回の石門コース、私達も持参しましたが、ガイドさんが「携帯トイレ」を持って来てくれました。
暑くて湿度が高いので、結構汗をかき、使わずに済みました。
水も多めに持って行きましたが、結構余りました。
ランニングで水を飲み過ぎると、飲んだ分だけ汗をかきすぎて、脱水症状になりやすいのです。
汗が出た分だけ飲んだのが良かったかも…。
石門コース、ガイド料金がかかりますがお薦めです。 |
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(写真)こんなカタツムリも… |
今回もGPSを活用して歩いたルートの記録を持っていますが、ルート図は掲載しません。石門は東京都自然ガイド同行が条件なので、コース図を掲載してしまうと、無断で入山してしまう人がいるかもしれず、大切な自然の破壊にも繋がりかねないので…。 |
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