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2003年8月24日(日) 晴れ  むう父さん&母さん
04:20起床〜05:30出発→05:45 2216mピーク→06:25 2200mピーク→06:35明神見晴らし→07:40〜50大滝槍見台→09:00 2330m地点→09:45 2457m地点→10:15〜20大滝山→10:30〜40大滝山荘→11:20大滝・蝶最低鞍部→12:05〜20蝶ヶ岳→12:40〜45横尾分岐→14:15〜20槍見台→14:40横尾
※写真のアルファベットは、撮影した場所を示します。(地図参照)

◎徳本峠〜大滝山へは、距離は長いが快適な樹林の登り
朝目覚めたら、風が強くて曇っている。
ラッキー!
晴れていたら暑さにやられるので、縦走をあきらめようと思ったが…。
朝食後急いで支度をして出発。

H本さん・K下さんに見送られて山道に入る。
樹林の中のなだらかな道をアップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げる。
(写真A)徳本峠から樹林の道を行く
徳本峠からは、途中単独行の人に、抜かれただけで後続無し。順調に距離を伸ばし、1時間ほどで明神展望に着く。晴れて来た。良く見ると右側の肩付近に槍ヶ岳の穂が見える。
上空は晴れてきたが、樹林の底には陽射しは届かない。逆に朝からの強風が樹林の底にも風を運んで涼しい。
やはり、このコースは下山路だ。
時折樹林越しに山が見える。
だが、面白味に欠けるコース。

標高を上げて大滝槍見台に着く。
槍見台はほぼ半壊状態。

確か前回は、約28年ほど前の11月後半に、燕岳から島々谷を歩いた。
その時は登れたのだが…。
(写真B)明神見晴らしからの展望
大滝槍見台を過ぎて、大滝山方向に道を下り始めると、徳本峠に下山する人達と会うようになる。
総勢で10〜15名程度か。

下ると今度は、尾根の穂高側を巻きながら徐々に高度を上げていく。

穂高側から風が来るから涼しくて歩き良い。
(写真C)大滝槍見台
大滝山への鞍部2457mを過ぎると、今度は穂高と反対側のコースとなる。そこは一面のお花畑。
花は一杯あるが写真を撮る余裕がない。風がパタッと止まり、いきなりの直射日光。しかも急登。とにかく大滝山への最後の30分間がこのコースで一番きつかった。
振り返ると昨日登った霞沢岳が見える。

暑さにやられてヘロヘロで登った大滝山は、小さな標識がちょこんとあるだけ。
ハイマツに囲まれて、座ると風が来ない。

立っても日陰は無い。早々に大滝山荘へ向かう。
(写真D)大滝山手前のお花畑
大滝山荘で、うどんかラーメンか頼んで塩気を調達しようかと思ったが無し。残念! 夏山は塩分の補給も考えないといけない。 反省!
しかし、当初の予定では島々谷を遡り、岩魚留小屋に泊まって徳本峠を通過して、大滝山荘に泊まるつもりだった。
大滝山荘は木の香がするきれいな小屋。
泊まってみたかった。
小屋の周辺には池が有って湿地帯風で気持ち良い。

横尾から蝶ヶ岳往復のM倉母からメールが届いてる。

10時過ぎに蝶ヶ岳山頂だって!
後2時間ほど待ってもらって! と、メールを入れるが届かなかったようだ。
(写真E)大滝山で常念岳をバックに

◎暑さにやられた大滝山〜蝶ヶ岳は展望の稜線
大滝山から蝶ヶ岳は目と鼻の先。
蝶ヶ岳ヒュッテが見える。
しかし、大きく下りて標高差200m以上登り返さなければならないのだ。

嫌な予感が当たった。
風は強いが陽射しも強い。
暑さに超弱いむう父さんは、タオルとウチワで陽射しを避けながら進む。
稜線はまだ良かった。
風が有ったし、眺めも良いので、暑さもしのげた。
(写真F)大滝山から霞沢岳を振り返る
下って樹林に入るともうダメ! 湿原状の所も通過するが、風が無く、しかも地面からの照り返しが強い。
登りになると暑さでヘロヘロ状態。しかも途中からまたお花畑だ。日陰が欲しいむう父さん。三俣登山口方面への分岐点付近は最悪。
小さな木陰を見つけて、むう母さんに休もうよ…って云うと、もう少し行く…とばかりに、暑さに弱いむう父さんを置いて行ってしまう。
この薄情者。

その後はハイマツ帯の中の登り。
風が来ないし直射日光…! 

何とか頂上付近に着く。やっと風だ!
(写真G)大滝山の稜線を常念に向かって歩く
MK母を探すが、やはり下山した様子。
ヒュッテの先の台地で、風に当たりながら
景色を眺める。

MK母を探して来たのなら、冷たいジュースなどを買って来るのが常識でしょと、ジュースを買いに行かせる。

何といってもむう父さんの空冷式は限度一杯。
空冷式+水冷式で体温を下げないと…。
(写真H)蝶ヶ岳で…

◎蝶ヶ岳から標高差1000mを下って仲間の待つ横尾山荘へ
心地よい風で体も少し冷えたし、よ〜し下山しよう。

ところが横尾への下山分岐点までは、20分ほど稜線を歩かなければならない。

横尾分岐で再度風に吹かれ体を冷やす。

常念岳方面からの人が立ち止まる。
まさか…ね! そのまさかだった。
(写真H)蝶ヶ岳の稜線を歩く
こんな場所で記念写真は撮らないだろうと標識の横でグタッとしていたら…、えっ! 写真を撮るの…。
荷物をどけたら、「シャッターを押して下さい」 もう1組来たぞ。こりゃイカン、早々に下山を開始する。

ガラガラの石を蹴飛ばしながら、下山を開始すると程なく樹林に入る。またまた暑さを心配したが、穂高側から風が来るのです。足元は岩のザクザク。
標高2500mの標識を過ぎるが、こういう標識はここだけだった。いつまでたっても2000mなりの標識は無かったと思う。

まだかな…まだかな…と、半分ほど下山してきたら、むう父さんを呼ぶ人がいる。

ナント! 燕岳から1人で縦走してきたS柵母。
(写真I)横尾山荘前で
合戦小屋付近でブヨに刺された手が腫れている。ブヨに刺されて最悪の状態で縦走して来たようだ。かわいそう。マイペースで下るS柵母から先行し、またまた長い下山。
途中やっと石から土に変わったが急な道に変化はない。ふと後ろを振り返って見上げると、これは登りたくないコースだ。
ここを登る人達が何人か擦れ違うが、本当に可哀想になってくる。
槍見台で槍を眺め一挙に下山。しかし、振り返ったらむう母さんがかなり遅れている。長丁場だったからな。
もう少しかなっと思ったら、横尾山荘が見えてきた。
すぐ横に下り立つ。

アレッ! そこでビールを飲んでいるのは…。
徳本峠で別れたH本父&母、K下さん。
蝶ヶ岳から下りてきたM倉母。
それに穂高から下りて来たM山母。
(写真I)穂高から下山して来た仲間を迎える
程なくむう母さんも下山し、S柵母も下山。徳本峠グループは今日帰京するS林母と会い、穂高組のN村父は体調不調で岳沢ヒュッテから下山したとの情報を得る。M山母情報ではAN父・NM母の2人組は朝6時に下山している筈。どこで飲み歩いている事か?
風呂が16時から…、部屋に入った女性陣を尻目に男連中は下山する2人をベンチで待つ。(待つのは口実で、ビール三昧とやら…)
石鹸禁止の風呂に入って満足! 食事が徳本峠と全然違う。満足! 予約の6人部屋2つ。男性部屋には単独の2人を加えて相部屋。女性部屋で消灯間近まで、大騒ぎのいつものカンガルーでした。

この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の5万分の1地形図及び2万5千分の1地形図を複製した物です。(承認番号 令元情複 第189号)