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2003年8月22日(金)〜23日(土)  H本父&母、K下父、むう父さん&母さん

8月22日
 晴れ
06:05自宅発→06:50調布IC→09:30〜35松本IC→10:30〜45沢渡駐車場→11:10〜15上高地→12:15〜35明神→13:00林道終点→13:25〜35ガレ沢→15:00徳本峠
8月23日  晴れ(上部はガス)
04:00起床〜05:35出発→06:30〜40ジャンクションピーク →07:15〜20最低鞍部→09:00〜05K1ピーク→09:25K2ピーク →09:45〜55霞沢岳→10:15〜11:10K2ピーク→11:30〜35K1ピーク→13:20最低鞍部→14:05〜15ジャンクションピーク→14:55徳本峠
※写真のアルファベットは、撮影した場所を示します。(地図参照)


◎上高地から徳本峠へ
 夜行で行くのも疲れるので、早朝出発とする。お盆のピークも過ぎているので高速道路は順調。
松本ICでH本さんの車を待って沢渡駐車場へ。村営第2駐車場へ入れ、タクシーで上高地に向かう。ここで帰りのタクシーも予約しておく。
観光客で満員の上高地は特上の天気。
穂高も顔を出し、久々の晴れの上高地。

観光客で落ちそうな河童橋を過ぎ、まずは明神へと歩き始める。

木陰は涼しくて、気持ち良い道を進む。

見上げると明神が大きく聳える。
程なく明神着。
(写真A)河童橋と穂高連峰
ここでトイレ&水を補給し、出発。
すぐに橋を渡ったら徳本峠入口。

ここから一気に人はいなくなる。
しばらくは幅の広い道を進む。
アレッ、車が止まっている。
荷揚げ用の車だろう。

ここで幅広い林道は終点。
山道に変わって相変わらずの樹林帯。
徐々に傾斜が増し、沢を渡ると更に急になる。
(写真B)明神手前で…明神岳をバックに
あえぎあえぎ登ると、木々の切れ間から陽射しが容赦なく照り付ける。暑い!

ふと振り返ったら、驚いた!
明神岳が大きく望まれる。
少し登るとガラガラの涸れ沢に出る。
ここで明神岳を眺めながら休憩とする。

間もなく、徳本峠に泊まって、明日は島々谷を下るという7人組も登ってくる。
(写真C)ガレ沢からの明神岳
おじいさん・おばあさん達、足早い…。しかも最高齢は81歳8ヶ月だって…。
徳本峠から下りてくる単独の女性に情報を聞く。朝5時15分に徳本峠を出て、霞沢岳頂上には9時40分。K1ピークの登りがめちゃきつく、10歩進んでは休む…だって。
ガレ沢を吹き抜ける涼風に吹かれて、元気を取り戻して出発。ここからは樹林の中の急な道。途中横手から沢。ここでも一息。
更に登ると再度沢を横切った。
そのすぐ先が最後の水場だった。

水場を過ぎると後0.8kmの表示。
よ〜し、頑張るぞ…と、ばかり張り切るが、残り0.8kmはつらかった。

やっと辿り着いた徳本峠は、テント場の先に、今にも倒れそうな小屋。
(写真D)徳本峠小屋
小屋の受付を済ます。今日と明日2泊の連泊だ。30人で満員のところ、40名以上の宿泊。予約を入れていない夫婦連れはまだ明神へ下りられる時間だからと、宿泊を断られていた。

島々谷から来た女性から、仲間の夫婦連れのだんなが股関節を痛めて歩けないので、助けて欲しいとの依頼。小屋番さんは夕食準備で出られず…。しかも誰も行こうとしない。仕方なし…、H本さん・K下さんと3人で急な道を下り、体を支えたりしながら補助する。一晩寝れば何とか下れるだろう。

夕食は早く到着した順。寝る場所の指定が有り、場所を確保するが…、寝返りが打てないくらいの狭さ。しかも…! K下さんが隣で大イビキ! 周囲の人も大変でした…。

◎霞沢岳往復
イビキと人の動きから4時に目覚める。風が強い。しかも上空の雲はレンズ状。朝食も小屋に着いた順だ。素早く準備をして、要らない荷物は預けていく。先ずはジャンクションピークへの長い樹林の登り。途中で1ヶ所穂高が望める樹林の切れ目が有り、「スタジオ・ジャンクション」なる看板有り。

緩やかになって湿地状になってきたら、程なく頂上の一角。樹林は穂高と反対側が切れ、八ヶ岳や富士山が見える。しばし、後続を待つが現れないので先行する。樹林の下りは、帰りもここを通ると思うと不安になるくらいの下り。
2140mの峠から2428mまで約290mの標高差を登って、2261mまで約160m下る。

最低鞍部手前には池があるが、水場無し。
ここから先はアップダウンが続く。

K1手前の鞍部を過ぎると、傾斜が急になる。
(写真E)ガスが晴れ始めた稜線
お花畑を過ぎ、ガレ場を横切ると道は急に険しくなる。しかもガスの中。樹林の中だが一直線に登るガレ状になる。足元から石は転がり落ちるし。
横の木につかまりながらの険しい険しい道。昨日の女の子が云っていたK1ピーク手前の急登だ。
息を切らしながら、一息ついたと思ったら再度急登。
ひょこっと出たらガスの中のK1ピークだった。
標識無し。

数人がガスが晴れるのを待っていた。

後続はかなり後だと見当をつけ、頂上を往復する。
(写真F)頂上付近からK2ピークを望む
稜線伝いにK2ピークを目指して歩くと、明るくなりガスが少しずつ切れ始める。

ラッキー!相変わらずの風で涼しい!

K2ピークから霞沢岳はちょっと距離がある。

頂上手前で道は稜線をはずれる。
いきなり風は無くなってお花畑を歩くが、ここは暑い!
(写真G)前穂が見えてくる
回り込んで頂上着。但しヤブが密生しているので、座ると眺め無く風も当たらない。早々に退散する。
K2ピークに戻るうちに頭上のガスは消えてしまう。一挙に視界は広がる。
K2ピークで晴れ渡る景色を眺めていると、下にH本さん達登場。 やっと再会! 途中の急登で引き返そうかと思ったそうな。
晴れ渡る景色を眺めながら長休止。
前穂に登っているA野さんと携帯で連絡。前穂を下山中。今日は穂高岳山荘か涸沢泊まりだそうな。
K2ピークでのんびりして下山する事とした。
しかし標高差の割りにきつい山だ。
徳本峠2140m、霞沢岳2645m。


K1ピークで霞沢岳からの最後の眺めを堪能してから下山する。
真下に帝国ホテルの赤い屋根まで見える。

下りは急なガレ場から始まる。
ザイルを使っていたグループがあり、若干渋滞。
(写真G)K2からK1ピークへの道
晴れたコースは樹林の中でも暑い。
涼風が来る場所で休憩したり…。

時折振り返ると霞沢岳が大きく高く見える。
登る時に、こんなにはっきり見えていたら…、

しかも朝から晴れて暑かったら、途中で絶対引き返していたと思います。
(写真TOP)K1ピーク手前からの上高地
ジャンクションピークの登りも何とか無事に登り切り、徳本峠へと下る。…が、この下りは長かった。

朝、本当によく登ってきたなぁ〜と、思うほどの下り。

徳本峠から下れる時間だったが連泊。

いやぁ、結構きつい山でした。
(写真TOP)K1ピークから霞沢をバックに
真ん中がK2ピーク、頂上は一番左端
足の便も悪いので、不遇の山だが、良い山でした。登って良かった!
峠小屋の前で缶チューハイの梅を飲んで歓談。ガイド連れのパーティが2組もいた。今日の小屋は昨日よりもほんの少しだが空いていた。しかも連泊者にはおでんが一皿余分。

この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の5万分の1地形図及び2万5千分の1地形図を複製した物です。(承認番号 令元情複 第189号)