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きつかったけど、大満足の黒戸尾根からの甲斐駒ヶ岳 | ||||||||||||||||||
2001年8月24日(金)〜27日(月) 晴れ時々曇り 総勢12名(NM家、HM家、SS家、TN母、ANさん、ADさん、KSさん、むう父さん&母さん) ※家は夫婦連れ。今回初の子供無し山行
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※写真のアルファベットは、撮影した場所を示します。(地図参照) | ||||||||||||||||||
◎突然決まった黒戸尾根 |
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例会では確かに北アルプスの筈だった。(例会に欠席したので?) 何故か? 突然、『甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根』に決まってしまった。 まぁ、元気なうちに登ってみたいコースと云う訳か? 実は私、22年振りの黒戸尾根でした。 |
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◎メンバーのコース概要 |
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◎黒戸尾根前日 |
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午前中仕事、午後から半休を取り帰宅。急いで準備をし、14時30分大泉の集合場所=TN家前に着。NM家・TN母を乗せて出発。 HM号は1時間ほどの先行。KSさんは日向山の頂上着。中央道は、途中で工事渋滞有り、夕立有り。常のごとく韮崎のスーパーで買い物。 ログハウスで皆の顔を見て安心。明日の登りの要点をIUさんに聞き、夢の中へ。○○○の過激なKSさんは車の中で就寝。 |
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◎いきなり急登の黒戸尾根 |
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朝食をサッサと各自済ませ、2台の車に分乗して出発。竹宇駒ヶ岳神社の駐車場に車を停めて出発。 神社の境内で水を補給したら、いきなりの吊り橋。MK母さん、参加しなくて正解。 白川渓谷沿いの散策ルートは、道が崩壊で通行止め。 樹林帯の道はいきなりの急な道。黒戸との出会いは強烈。 150mほど登ったら、しばし平坦。その後、再び傾斜を増し、粥餅石分岐。但し、標識無し。粥餅石コースはガレ場崩壊で、急きょ横手コースに強引に道を作った様子。登り始めは急。竹宇・横手合流を過ぎると、平らじゃ無い「笹ノ平」。この後は恐怖の八丁登り。 |
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◎刃渡りはお茶の子さいさい |
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八丁登りは、ゆっくり行けども超バテバテのコース。 休みを重ねて登り続ける。と、突然現れる「刃渡り」。アレッ、昔は鎖なんて付いていなかったような…、記憶曖昧。皆「刃渡り」と云う名称で恐怖を感じていた模様。 だから云ったじゃない。刃渡りくらいはお茶の子さいさい。恐怖は上部の鎖場&ハシゴです。 |
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◎三人合わせて200才の五合目参り |
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横手コース合流付近で逢った3人組のおじいさん。40年振りに祖父の供養に五合目まで登るそうな。 | ||||||||||||||||||
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年の割りには結構な荷物と、結構な 歩き方。首から笛をぶら下げ、リュック には鈴。 冗談好きな3人は、休憩の度に笑わ せてくれました。 彼らは五合目の旧屏風小屋の裏手 に、おじいさんの石碑を見つけて いました。 |
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(写真A)刀利天狗にて | ||||||||||||||||||
◎下ったら待っていた急登のハシゴ |
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刀利天狗から黒戸山を巻き、黒戸尾根唯一の下りになる。ひょっこり下りた所が五合目小屋。そう言えば、昔は五合目小屋で泊まったんだっけ。 今は避難小屋のように使われているようだ。 目の前の黒戸尾根は一気に急上昇。地図を見ると巻かなくて直登のよう。 崩壊寸前の旧屏風小屋の脇を通ったら、いきなりの立派な長〜いハシゴ。 この後も登り切る約20分ほどの間、断続的にハシゴの波が押し寄せる。 登った所で息を整え、ふと景色を眺めると、はるか下方に日向山の山頂が真っ白に光っている。七丈小屋までは、こんな登りが続く厳しい登りでした。 |
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◎最高の贅沢は山小屋で |
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初日の登りの最後が手を使うハシゴ&鎖登りなので、心配で後続を待つ。 先行組はこんな所に本当に小屋が有るのか? 心配そうに登り始めるが、程なく「先頭、小屋到着!」のANさんの声。 後続と一緒に登ったら、意外にきれいな七丈小屋着。小屋の前に一段高い広場はヘリの荷物下ろし場。ベンチ有り、ソーラーシステム有り。皆くつろいでいる。 |
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この後、小屋で昼寝を取る人。外で 景色をのんびり眺める人。 それぞれ夕食までのんびり過ごす。 一泊夕食付きで5700円。 (5時30分出発予定なので、朝食は間に 合わず) 缶ビールレギュラー500円、ロング サイズ700円。 |
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(写真)小屋の夕食 | ||||||||||||||||||
夕食はビックリ!写真参照。ごはん、味噌汁はお代わり自由。 しかも全部よそってくれるのもうれしい。余ったご飯はお握りにするように…とは、うれしい配慮。テントで泊まって、食事は小屋…と、云う人がいるのもうなずける。 食後は布団敷き、これも「皆さん外で遊んでいて下さい」と、小屋番さんが敷いてくれる。高台に上がり、暮れゆく山&麓を眺めるのは、幸せな感じ。 本日の宿泊は、カンガルーメンバー12名+単独行の1名、合計13名。 そう云えば、テントの人が多かったかな?まだ夏休みの真っ最中に13名じゃねぇ。19時前に、テレビで翌日の気象情報を見る。天気下り坂で、心配。外へ出ると、さっきまで快晴に近い空は、どんよりに近い。 |
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◎登頂の最初も急登から |
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昨日の天気予報通りにはいかず。朝起きたら、星空。「真夜中に星が一杯で、騒いでたのに…、」とは、皆さんのご意見。本当かいな? 私しゃ、すっかり寝入ってしまいました。 |
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予定より早めの出発。 テント場を過ぎ、結構きつい登り。 竹宇駒ヶ岳神社からの登りも、今朝の 登りも、この山の登り始めはきつい。 徐々に明るくなり、御来光を仰ぐ。 八合目の鳥居に着くと、大きな 甲斐駒。 |
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(写真B)八合目で | ||||||||||||||||||
◎しょっぱい鎖場とハシゴの連続 |
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ここから先のピークが、七丈小屋から見えた剣2本ピーク。ここまでが、またまたツライ登り。一ヶ所しょっぱい鎖場有り。 荷物の大きい人や足の短めの人は苦戦。後続が心配で、HM父さんに残ってもらう。剣2本のピークまでは、まだ鎖場が続く。時折吹き上げる風と、見下ろす景色、見上げる甲斐駒。つらい登りも景色が後押ししてくれる。 |
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◎頂上の祠が見えたら楽勝 |
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昔は五合目から登ったので、頂上 手前はかなりしんどかったイメージ。 今回は七合目からの登山でした。 アレッ、あんな所に祠が…、 でも、人の姿が無い。頂上? そ〜です。頂上です。 北沢峠から登ったら約4時間。黒戸 七合目からは2時間半。 頂上に人影が無いのも当然。 |
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(写真C)甲斐駒ヶ岳山頂で | ||||||||||||||||||
ガスが取り巻き、展望は無いものの、頭上は晴れの頂上に着き、先ずは一安心。感激のADさん。 後続のHM家、TNさん、KSさんを待つ。時折ガスが晴れ、魔利支天が望まれる頂上は、明るくて暖かい。北沢峠方面からの早朝登山組が列をなして登ってくるのが見える。 |
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◎何故か走り下りるHM父さん |
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頂上を後に甲斐駒ヶ岳特有の花崗岩の砂地を下りる。予定より時間が早かったので、北沢からの混雑を避け、仙水峠方面へ下る事にした。 足場の悪い下り道。 いきなり、ビデオカメラ片手に走り下りるHM父。これを見たら、当然ビデオの撮影と思いきや走る・走る。ただ走るのみ。後で聞いてみたら、『広々とした砂地の斜面を見たら、走りたくなる』とは…。 (^_^;) |
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◎振り返れば大きな甲斐駒ヶ岳 |
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砂地を通り過ぎる頃には、北沢からの登山者の数もピーク。続々と登ってくる。大岩の六方石は思い出の場所。昔は夜行で来て、黒戸を登って六方石の下の隙間でビバークしたっけ。翌日は戸台まで歩いて下りて…、 そう言えば、まだスーパー林道のバスも走っていなかった。 駒津峰までは、もうひと登り。人が多そうな駒津峰を避け、手前ピークで休憩する。ここから振り返る甲斐駒ヶ岳は大きい。 さっきまであそこにいたとは思えない。 |
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仙水峠はガラガラの別世界 |
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駒津峰を通り、仙水峠方面に下る。最初は岩の混ざった急降下。 歩きにくい。樹林帯に入ったら、岩と根っこで、これまた歩きにくい下り。ここでもHM父は駆け下りる。 |
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樹林の間から、仙水峠独特の岩ガラ ガラの世界が見えてくる。 ここまで下りれば、もう少し。 突然飛び出すガラガラの別世界。 岩が累々と積み重なった様子は異次元 の世界。 岩に腰掛け、下りてくる連中は皆 ヘロヘロ状態。 |
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◎閉まって悔しい仙水小屋 |
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後続を待たずに出発。仙水小屋でのんびりとビールなんぞを飲みながら、後続を待とう…。ガラガラの道を進むと、日本庭園のような風景が現れる。 程なく仙水小屋。着いたら布団が干してあって、立ち入り禁止のロープ有り。 ビールが飲めると思っていたのに…。小屋番の休憩時間か? しかし、脇の水場で冷たくておいしい水を飲む。後続を待とうか? どうしようか?え〜い、下りてしまおう。 |
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◎着いた長衛小屋からバス停は根性の歩き |
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仙水小屋から沢沿いの道を進む。何度か砂防ダムを通り越し、沢を渡ると北沢長衛小屋。ビールの自動販売機、超きれいなトイレ有り。 ヤナギランもきれいなピンク色の花を咲かせていた。早速ビールで乾杯。 HM父は荷物を投げ出し、バス停の偵察に行ったまま帰ってこない。 雨がポツポツ降ってくる。HMさんが戻ってきて言うには、バス停は既に長蛇の列。えっ!、とばかりに荷物を担いでバス停へ急ぐのは、先ず5人。 (HM父、SS家、むうさん家)ADさんは後続を待ってもらう。バス停までは、まだ距離も有り、しかも登り。この最後の登りが結構根性のいる登り。 |
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◎長蛇のバス停 |
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戸台方面はピストン輸送をしている模様。広河原方面は約50人程がリュックを置いて席取りをしている。仙丈や甲斐駒から続々と下りてくる事を考えると、どこまで列が出来るか心配になる。リュックを並べているので、割り込みも難しい。 いつ臨時が出るか不明。 後続が心配になり、長衛小屋まで戻る。まだ誰も下りていない。ADさんにバス停に行ってもらい、仙水小屋方面へ足を踏み出す。 5分も歩くと後続のメンバーと出逢う。良かった。小屋で休まず、そのままバス停まで歩いてもらう。結局臨時は出ず、定刻前に広河原から5台のマイクロバス到着。皆安堵。 |
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◎観光案内付きのお迎えタクシー |
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無事広河原着。自家用車組は手配のタクシーが既に来ており、お別れの挨拶もそこそこに乗車。IUさん紹介のタクシー。 運転手の磯貝さんは、甲府在住の一人暮らしで77才。白州町出身。途中2ヶ所ほど車を停めてもらい、一気に林道から切れ落ちる眺めや、昭和天皇お立ち寄り場所などを見学。お風呂に入るなら、待ってるからとか、櫛形山なぞは登山口で下ろして別の下山口に迎えに行くとか、約束の15,000円でメーターを止めてもらい、竹宇駒ヶ岳神社の駐車場着。 |
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◎ログハウスの夜は大○○○で更け、翌日黒戸が見えず 観光に切り替え |
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ログハウスに帰ったらIUさんが 既に風呂の準備をしておいて くれた。 感謝!! 道の駅の横にスーパーが有ると云う ので、買い出しに出発。 料理を作るのも面倒なので、出来 合いのおかずで済ます。 |
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(写真)IUさんのログハウス | ||||||||||||||||||
IUさんも登場して、黒戸尾根談義に花が咲く。お疲れか、HM父ダウン。 続いてKSさんもダウン。いきなりの大○○○。そう言えば山小屋ではあまり聞こえなかった。 翌日天気が良ければ日向山に登り、黒戸尾根をじっくりと眺めようと思ったが、上部は雲の中。本当にラッキーな甲斐駒だった。 白州町の隣町、武川村の観光に行く。「小さな村に三つの日本一」と云う事で、「舞鶴松」「神代桜」「精進ノ滝」を見るが、精進ノ滝は往復約1時間コースなので、入口のみ。秋に来たい所。出来たばかりの「武川の湯」村外者500円なりで、入湯。 |
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◎おまけ |
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・先日の台風の影響で、卵無料サービス。 早速コッヘルに一杯もらい、茹で卵を作りました。塩サービス。 (登山客が少なかったせいか?) ・22年振りの甲斐駒ヶ岳は黒戸尾根。 若かりし頃は、ただ登るのみ。中年になって登り直してみると、色々な石碑が有り、修験の道を思わせ道。見る目が違って、楽しいコース。今度は先頭を歩くリーダーではなく、のんびりと石碑の写真などを撮りながら登りたい。 |
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![]() この地図は国土地理院長の承認を得て、同院発行の5万分の1地形図及び2万5千分の1地形図を複製した物です。(承認番号 令元情複 第189号) |