むう母さんとむう嬢さんの尾道観光編

5月7日(金) むう父さんが会社に行って仕事をしているのに、むう母さんとむう嬢さんの2人は尾道へと遊びに行ったのでありました。以下は、むう母さんの報告です。
 広島に居着いて5日目。そろそろ帰ろうかな。帰ってくれるかな、という夫婦の思惑が交錯していたあたりではあるが、このまま帰るのには勿体ないような上天気。むう父さんは出勤だし、むう嬢さんも日曜日のキックボクシング観戦に間に合えばいいと言うので、前から思い入れのあった尾道まで足を伸ばそうと思い立つ。
 私は路地裏だの坂道だのが好き。むう嬢さんはお寺巡りが好き。尾道ラーメンも食べたい。と、二人の好みが合致。よっしゃあ、大林監督の映画の世界へいざ!
広島発9時23分のシティライナーに乗りました。
10時40分に尾道着。

尾道駅に近付くと海岸沿いの線路。

ここ2.3日で海は見慣れたが、それでもむう嬢さんと窓にへばりつく。
 駅に降り立ち、さっそく「しまなみ交流館」でマップを手に入れる。が、「るるぶ」をコピーしたマップの方が詳細なので、これを持ち歩くことにする。歩き始めるとすぐに「古寺散策コース」が登場。しかし私は入り組んだ石段のほうに寄り道したい。極めたい。覗きたい。「あっち行ってみてもいい?」の問いかけに「いいよ〜」と快諾の声。
 これが一変するのはまだ先のことであった。こうして初夏のような陽射しの中、快適に「古寺&坂道散策隊」は歩き続ける。
志賀直哉旧居跡の近くの石段を歩く。
汗をかきかき登りつつ…、
「しかし、引っ越しの時はど〜するんだろうね〜」

「こんな所は人の出入りは、ないんじゃないのぉ」と間延びした会話をしていたら、まさにタイミングよく?
引っ越しのナントカのユニフォーム姿のお兄さん達が階段を上っている。高台のマンションに運び入れているらしい。「料金はどうなのか」 「ピアノはどうするのか」 横目で眺めながらの親子の会話の続きはそんなんであったが、ダレか教えてほしい。
 順調にお寺も巡り、迷いもせずに、今回の目的のひとつである尾道ラーメンを食べるべく「朱華園」を見つける。いつも行列らしいが、今日は並んでいない…と思ったら連休の狭間で臨時休業。とっても残念! また来なくっちゃ!
他の店は考えていなかったので近くのラーメン屋でとりあえずの腹ごしらえ。このあとも引き続きのお寺巡り。海岸通りの散策。映画のロケ地ウロウロ。
関東周辺だと平日でも観光バス&ツァーのおばさん連でごった返していそうだが、ここはのどか。

我らのような二人連れに時折すれ違う程度。

地元のお爺さんやお婆さん、保育園帰りの子供達にも話しかけられ、微笑ましい限り。
 陽も高くなると同時にむう嬢さんの足も重くなり、ロープウェイに乗る前に、やはり「転校生」で使われた「茶房こもん」でワッフルとお茶。ここはロケ地でなくても入りたくなるような喫茶店。

山の上からは海と新緑の山なみとお寺が一望。まさに「風光明媚」広島県の樹であるというクスノキの緑が清々しくキレイ。

千光寺に立ち寄りながらの下りはあっという間。さてどうしようか。まだ時間はある。もうちょっと坂道を歩きたい私だが、なにしろ「急斜面崩落危険区域」という看板があちこちに立っているほどの坂道で、しかも階段。
「あっち行ってみてもいい?」の問いかけにはこの先ずっと「え〜」の返事が返ってくるのであった。

しかし、めげないむう母さんは「この路地の奥にもお寺がある」となだめすかし…。

「かき氷があるかもしれない」と、昔から変わらぬ誘い文句で釣り、釣られる方も「まあ、お寺は見たいし」と思うらしく、気を取り直してついてくる。
帰路は相変わらずの「あっち」「え〜」の応酬を繰り返しつつ、母は軽やかに石段を駆け上がり、人家まで覗きつつ、満足して予定通り5時過ぎの電車に乗り込んだのでありました。総歩数1万7千歩余りの尾道散策。
今度はひとりで行こうっと。